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LINE CRMとは?公式CRMオプションと外部ツールの選び方【2026年】

LINE CRMの意味と2026年の選び方を解説します。LINEヤフーのCRMオプション(月5,000円)、タイのMyCustomer | CRM、台湾のOA Plus、外部CRMツール、既存CRMとの連携、個人情報保護、LineBot.proの役割まで。

LineBot.pro Team· 更新 11 分で読めます
LINE CRMとは?公式CRMオプションと外部ツールの選び方【2026年】

#LINE CRMとは?

LINE CRMとは、LINE公式アカウントを通じて顧客との関係を管理することです。友だちが誰で、何を買い、何を問い合わせたかを把握し、グループごとに合ったメッセージを送ります。実現方法は3つあります。LINE純正の機能(管理画面〈LINE Official Account Manager〉のチャットタグとノート、日本ではLINEヤフーの「CRMオプション」月5,000円〈税別〉)、LINE公式アカウントにつなぐ外部のCRMやチャットツール、そしてすでに使っているCRMとの個別連携です。LINE公式アカウント単体はメッセージのチャネルであり、本格的な顧客データベースではありません。

「LINE CRM」が指すものは国によっても違います。日本ではLINEヤフーがLINE公式アカウント向けにCRMオプションを提供し、タイではLINEタイの会員・ポイントシステムMyCustomer | CRM、台湾ではOA Plusの会員・予約ツールがこれにあたります。以下、2026年10月時点の料金とともに解説します。

機能するLINE CRMは3つの層でできています。

  1. アイデンティティ:友だちのLINEユーザーIDを、すでに把握している顧客(会員番号、電話番号、購入履歴)と結び付ける。
  2. プロファイル:その顧客のタグ、属性、購入履歴、ポイント。
  3. アクション:セグメント配信、会員特典、担当者が文脈を見ながら返信できる1:1トーク。

#LINEでCRMは必要か

友だちが数百人で、ご自身でチャットに返信しているなら、まだ不要なことが多いです。管理画面のチャットタグ、ノート、絞り込み配信で基本はまかなえます。CRMが役立ち始めるのは、次のような場合です。

  • 紙のポイントカードやスタンプカードを、お客様のスマホに移したい。
  • 全員に同じ販促を送っているが、会員・新しい友だち・しばらく来ていない顧客に別々のメッセージを送りたい。
  • スタッフが、お客様の購入歴や過去の問い合わせを見ずに返信している。
  • 営業チームがLINE経由のリードを追い切れていない。
  • 顧客データがLINE、POS、スプレッドシートに分かれていて、つながっていない。

ツールを比べる前に、実際にどれに当てはまるかを書き出しましょう。ポイント・会員ランク、営業パイプライン、AIセグメントは別々の製品で、3つすべてを得意とするツールはわずかです。

#LINE純正のCRM機能(国別)

国LINE純正の選択肢できること料金(2026年10月時点)
共通管理画面のチャットタグとノートチャットごとのラベルとメモ、絞り込み配信標準搭載
日本CRMオプションユーザーリスト、タグ付けできるフォーム、セグメント配信と自動配信月5,000円(税別)、チャットProオプション込み
タイMyCustomer | CRM会員、ポイント、ランク、購入額での分類、ギフトバウチャー月369バーツ+VAT、プロプランは込み
台湾OA Plus 幫手市集LINEパートナーによる会員・予約・席予約システム中用量・高用量プランは基本版無料、有料版あり

#日本:LINE公式アカウントのCRMオプション

LINEヤフーのCRMオプションでは、友だち追加やアンケートで得た情報をユーザーごとに一元管理するユーザーリスト、回答に応じてタグ付与や顧客情報の更新ができるフォーム、属性やタグによるセグメント配信、アンケート回答・誕生日・タグ付与などをきっかけにした自動配信が使えます。スタンダードプランは月5,000円(税別)で、履歴保存やタグ・ノートを拡張するチャットProオプション(単体では月3,000円)を含みます。任意の初期サポート(1回20,000円・税別)は同時購入のみです。申し込めるのは、認証済みのビジネスマネージャーと接続した認証済アカウントで、友だち数が10万人未満の場合に限られ、対象外の業種もあります。申し込みはWeb版の管理画面から行います(LINEヤフー for Business)。

#共通:チャットタグとノート

どのLINE公式アカウントでも、スタッフはチャットにタグを付け、ノートを残せます。管理画面からは選んだ友だちへの絞り込み配信も可能です。上限は国やプランで異なり、たとえばタイの無料版はチャットタグが合計5個(1チャット1個)、ノートは1チャット1件、履歴は6か月です。タイのOAチャットパッケージ(月555バーツ+VAT)では、タグ300個(1チャット30個)、1チャットにつきノート1,000件、ダウンロード可能な履歴5年に広がります(LINEタイ)。

#タイ:MyCustomer | CRM

LINEタイが提供する、LINE公式アカウント上の会員・ポイントシステムです。

  • 会員登録と同時にLINE公式アカウントの友だちになります。
  • 電話番号、QRコードの読み取り、オンライン・デリバリー注文用のQRコードステッカーでポイントを付与でき、LINE SHOPPINGでの購入には自動でポイントが付きます。
  • 会員ランクは累計ポイントから計算されます。
  • 購入額による顧客の分類、ギフトバウチャー、店頭・配送・割引コードでの特典交換に対応します。
  • 顧客データのインポート・エクスポートが可能で、POSでのポイント付与にはLINE MINI Eatsが必要です。

料金は30日間の無料トライアル後、月369バーツ+VAT 7%で、プロプラン(月1,780バーツ)には追加費用なしで含まれます。一般アカウントまたは認証済アカウントの管理者がoaplus.line.bizから申し込みます。解約後のデータは90日間保持され、その後削除されます(MyCustomer | CRM)。

#台湾:OA Plus 幫手市集

LINE台湾が2026年8月に紹介したOA Plus 幫手市集では、LINE認定のテクノロジーパートナーと共同開発した会員・予約・席予約システムを使えます。中用量・高用量プランのアカウントは基本版を無料で使え、有料の上位版もあります。輕用量のアカウントもプランを変えずに有料版を申し込めます(LINE台湾)。さらにLINE台湾のプラグインマーケットには、オンライン注文、予約、会員管理、自動タグ付けなどのパートナー製モジュールがあり、1アカウントにつき同時に1つまで導入できます(プラグインマーケット)。

#外部のCRM・ツール

LINE純正の機能で足りない場合、LINE公式アカウントにつなぐ製品は大きく3種類あります。

種類用途例
LINE向けマーケティング・CRMツールセグメント、シナリオ配信、リッチメニューの出し分け日本ではLステップ、Liny。アジアではCrescendo Lab MAAC、Omnichat
顧客プロフィール付きのチャット受信箱LINE・Facebook・Instagramをチームで返信、タグとメモZwiz.ai、Zaapi、ReadyPlanet R-ChatCenter(タイ)
営業CRMリード、パイプライン、見積もりReadyPlanet R-CRM、またはすでに使っているCRM

日本の拡張ツールはLINE拡張ツール比較で、タイのツールの機能とバーツ建て料金はタイのLINE公式アカウント自動化ツール比較で詳しく比べています。

契約前に確認したいポイント:

  • Webhook: Messaging APIのチャネルに設定できるWebhook URLは1つなので、イベントを受け取るツールが実質的なLINEの中核になります。すでにボットを使っている場合は、どう共存させるかを確認しましょう。
  • エクスポート:解約するとき、顧客、タグ、ポイントを持ち出せるか。
  • 言語とサポート:日本語(またはタイ語・中国語)で、営業時間内に対応してもらえるか。
  • 課金の基準:ユーザー数、友だち数、年額のどれか。LINEのメッセージ料金は常に別です。
  • データ保護の条件:データの保存場所と期間、データ処理契約を結べるか。

#顧客データの設計

集められるものすべてではなく、実際に使うデータから設計します。

LINEから得られる情報。 友だち追加されると、WebhookにユーザーID付きのfollowイベントが届き、Messaging APIで表示名、プロフィール画像、ステータスメッセージを取得できます。電話番号、メールアドレス、誕生日はLINEからは提供されないため、お客様から直接いただく必要があります。ユーザーIDはプロバイダーごとに発行されるので、同じ人でも別の会社のプロバイダーでは別のIDになります。

それ以外の情報の集め方:

  • リッチメニューに「会員登録」ボタンを置き、登録フォーム(CRMオプション、パートナー製ツール、自社のLIFFページなど)を開く。
  • トークで短い質問をし、回答をタグとして保存する(管理画面で手動、またはCRMツールで自動)。
  • WebサイトやアプリにLINEログインを入れ、LINEアカウントと既存の会員情報をひも付ける(開発が必要です)。
  • あいさつメッセージと登録フォームに、プライバシーポリシーへのリンクを入れる。

散らからないタグ設計:

  • 興味:商品カテゴリやサービス(例:「SUV」「セダン」「カラー」)。
  • 段階:新しい友だち、顧客、リピーター、休眠。
  • 流入元・店舗:店舗名、イベント、キャンペーン。
  • スタッフ向けの状態:「見積送付済み」「クレーム対応中」「VIP」。

タグ名は早めに統一しましょう。無料版ではタグ数に上限があるため、スタッフが最も見たい情報に使うのが得策です。

#効果の出るセグメント

複雑なRFM分析から始める必要はありません。小規模なビジネスなら、次の4〜5つで十分です。

  • 新しい友だち(追加して間もない人):あいさつと注文・予約の方法。売り込みはまだ控えめに。
  • 会員・顧客:特典、ポイントのお知らせ、新商品。
  • 休眠顧客:呼び戻しのオファーを1回送り、その後は頻度を下げる。
  • 興味別のグループ:たとえばヘアとネイル、セダンとSUV。
  • VIP: 先行案内と専任の窓口。

セグメントをどこで持つかはツールによって変わります。管理画面の絞り込み配信、CRMオプションのタグや属性、MyCustomer | CRMの購入額やランク、外部CRMツールのタグや行動データ、あるいは自社システムから書き出したユーザーIDのリストです。

セグメントは通数の節約にもなります。友だち2,000人への配信は2,000通ですが、同じオファーを会員400人だけに送れば400通で済みます。通数の数え方はLINE公式アカウントのメッセージ配信ガイドをご覧ください。

#設定しておきたい自動化

自動化内容設定できる場所
あいさつメッセージ新しい友だちを歓迎し、特典を伝え、登録フォームへ案内管理画面のあいさつメッセージ(通数を消費しない)
ステップ配信友だち追加から決まった日数後にフォロー管理画面のステップ配信(通数を消費)
ポイントとランク購入ごとのポイント、ランクアップ、特典MyCustomer | CRM(タイ)、各種ポイントツール
誕生日・回答をきっかけにした配信日付、回答、タグの条件で自動送信CRMオプション、外部CRMツール
即時の回答価格、営業時間、予約などの質問に返信管理画面のキーワード応答、またはLineBot.proなどのボット
リードの追客営業担当に折り返しをリマインドReadyPlanet R-CRMなどの営業CRM

自動化で嫌われないための3つの習慣:

  • あいさつは短く実用的に。アカウントでできること、会員特典、ボタン1つ。
  • 呼び戻しは1〜2回でやめる。しつこさが生むのはブロックで、注文ではありません。
  • 人と話せる道を必ず残す(「スタッフに相談」ボタンなど)。有人対応への引き継ぎはLINEカスタマーサービス自動化ガイドで解説しています。

配信の企画はLINEマーケティング戦略も参考にしてください。

#既存CRMとの連携

すでにCRMをお使いなら、置き換えるよりつなぐほうが現実的です。代表的なパターンは3つです。

  1. LINEからCRMへ:LINEがWebhookイベント(follow、unfollow、message、postback)をエンドポイントに送り、CRM側で連絡先を作成・更新します。postbackイベントにはボタンタップの情報が含まれます。
  2. CRMからLINEへ:注文の発送や会員更新のタイミングで、自社システムがMessaging APIを呼び出し、そのユーザーIDにプッシュメッセージを送ります。グループにはユーザーIDのリストへのmulticast、またはアップロードしたオーディエンスへのnarrowcastを使います。プッシュは通数にカウントされます。
  3. ID連携:LINEログインやLIFFのページでお客様にログインしてもらい、会員番号や電話番号を入力してもらって、LINEユーザーIDをCRMの顧客レコードに保存します。Messaging APIにもアカウント連携の仕組みがあります。

Salesforce、HubSpotなどのCRMは、まずそのCRMのアプリマーケットプレイスにLINE連携があるか確認しましょう。なければ開発案件になります。基本はLINE Messaging APIチュートリアルで解説しており、LINE開発サービスとして私たちが構築することもできます。Webhookは1つというルールも忘れずに。すでにボットツールがイベントを受け取っている場合は、そのツール経由か中継の仕組みでつなぐ必要があります。

#LineBot.proの役割

LineBot.proはCRMではありません。顧客データベース、タグ、セグメント、購入履歴は持たず、開封・クリックの分析もありません。CRMの隣で、コンテンツと会話の部分を担います。

  • AIで画像を作成:リッチメニュー(たとえば登録フォームを開く「会員登録」ボタン付き)、リッチメッセージ、バナーをLINEのサイズで作れます。リッチメニューはご自身で管理画面にアップロードします。
  • キーワードボット:承認済みのカードで答え、キーワードに当てはまらないメッセージはAIに振り分けさせることもできます(1件1クレジット)。お客様がスタッフを希望したら、そのお客様へのボットの返信は止まります。
  • キャンペーン配信:AIで作ったリッチメッセージを全友だち、または貼り付けたLINEユーザーIDのリスト(CRMから書き出した会員など)に、すぐに、または日時指定で配信できます。IDはチャネルと同じプロバイダーのものである必要があります。配信にクレジットはかからず、LINEの通数が適用されます。

新規登録で50クレジットが無料で付与され、リッチメニュー5個分を作れます。その後は買い切りのクレジットパックで、月額契約はなく、クレジットに有効期限もありません(料金)。LINEとつながるCRM、予約、会員システムが必要な場合は、ご要望に応じて個別に開発します。詳しくはLINE開発サービスをご覧ください。

#個人情報保護と運用のポイント

  • 事業者が個人情報を取り扱う責任を負います。 日本の個人情報保護法、タイのPDPA、台湾の個人資料保護法は、LINEで集めた顧客データにも適用されます。何をなぜ集めるかを示し、あいさつメッセージと登録フォームからプライバシーポリシーにリンクしましょう。
  • 販促に使う前に同意を得る。 配送や予約のためにいただいた情報を販促に使うには、別途同意が必要です。
  • 健康に関する情報は要配慮。 クリニックや健康関連のビジネスは明確な同意を取り、トークでは必要なことだけを聞きましょう。
  • アクセスを絞る。 管理画面の権限は役割に応じて付与し、退職者の権限は外し、チャネルアクセストークンは秘密にします。
  • 委託先を確認する。 データの保存場所と期間、エクスポートの可否、データ処理に関する契約を結べるか。
  • 外部のリストを取り込まない。 別のプロバイダーのユーザーIDは照合できず、その人たちへの送信の同意もありません。
  • シンプルに測る。 友だち追加数とブロック数は管理画面の分析で、売上はPOSやCRMで確認し、リンクにUTMを付けてどの配信が来訪につながったかを見ます。

本記事は法的助言ではありません。個別のケースは専門家にご相談ください。

#よくある質問

Q: LINEに純正のCRMはありますか?

国によってあります。日本ではLINEヤフーがLINE公式アカウント向けにCRMオプション(月5,000円・税別)を提供しています。タイではLINEタイのMyCustomer | CRM(月369バーツ+VAT、プロプランは込み)、台湾ではOA Plus 幫手市集の会員・予約ツール(中用量・高用量は基本版無料)があります。また、すべてのLINE公式アカウントにチャットタグとノートがあります。

Q: LINE公式アカウントのCRMオプションはいくらですか?

スタンダードプランが月5,000円(税別)で、チャットProオプション(単体月3,000円)を含みます(2026年10月時点)。任意の初期サポートは1回20,000円(税別)です。認証済アカウントであることなど、申し込み条件があります。

Q: 管理画面だけでCRMとして十分ですか?

小規模なアカウントなら、多くの場合十分です。チャットタグ、ノート、絞り込み配信で基本はカバーできます。ポイント、会員ランク、購入履歴、営業パイプラインが必要になったら、CRMオプションや外部CRMを追加しましょう。

Q: SalesforceやHubSpotとLINEを連携できますか?

できます。まずCRMのアプリマーケットプレイスでLINE連携を探しましょう。なければ、開発者がLINEのWebhookをCRMにつなぎ、LINEログインやLIFFでアカウントを連携し、Messaging APIでメッセージを送り返す形で構築します。

Q: LineBot.proはCRMですか?

いいえ。LineBot.proはAIでリッチメニュー、リッチメッセージ、バナーを作り、承認済みのカードで答えるキーワードボットと、全友だちやユーザーIDリストへの配信を提供します。顧客、タグ、分析データは保存しません。CRMとの連携は個別開発で対応します。

Q: LINEで集めた顧客データに法律は適用されますか?

はい。LINEで集めた氏名、電話番号、トーク内容、購入データは、日本の個人情報保護法やタイのPDPAの対象です。プライバシーポリシーを公開し、販促利用の同意を取り、アクセスを管理しましょう。


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LineBot.proについて

LineBot.proは、LINE公式アカウント向けのAIツールです。リッチメニュー、リッチメッセージ、バナーの作成、一斉配信、キーワードによる自動応答に対応しています。本記事はLINE Messaging APIの実務経験をもとに、当チームが執筆しています。

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