LINE拡張ツール比較2026:Lステップ・Liny・エルメ・プロライン
Lステップとは何か、プロラインフリーやLiny・L Message(エルメ)・LineBot.proとどう違うのか。料金・ステップ配信・リッチメニュー・AI機能を正直に比較し、自社に合うLINE拡張ツールの選び方を解説します。2026年版。

#LINE拡張ツールとは?
LINE拡張ツールとは、Messaging API経由でLINE公式アカウントに接続し、標準のLINE公式アカウントマネージャーにはない(または限定的にしかない)機能を追加するサードパーティ製プラットフォームのことです。代表的な追加機能は:
- ステップ配信(友だち追加後、あらかじめ設計したシナリオに沿って自動配信)
- タグ・回答・クリック行動に基づくセグメント配信
- 友だちごとのリッチメニュー出し分け(見込み客と既存客で別メニュー)
- 友だち追加から購入までのコンバージョン計測
- キーワード一致を超えるチャットボット・自動応答
このカテゴリは日本で生まれ、成熟したプレイヤーも日本勢が中心です:Lステップ、Liny、L Message(エルメ)、プロラインフリー。一方、LineBot.proのような新しいツールは、AIによるコンテンツ生成と多言語運用(日本・タイ・台湾)に軸足を置いています。
まだ公式アカウントを開設していない場合は、先にLINE公式アカウントの作り方ガイドをご覧ください。以下のツールはすべてMessaging APIが有効なアカウントを前提とします。
#機能・料金比較表
公開料金は頻繁に改定されます。以下は2026年半ば時点のおおよその公開開始価格です。必ず各社公式サイトで最新料金をご確認ください。
| ツール | 月額料金目安 | ステップ配信 | リッチメニュー | AI機能 | セグメント配信 | 無料プラン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Lステップ | 約5,000円〜(上位は2〜3万円台) | ◎ | ◎(友だち別出し分け) | △ | ◎ | なし |
| Liny | 要問い合わせ | ◎ | ○ | △ | ◎ | なし |
| L Message(エルメ) | 0円〜(有料は約1万円〜) | ○ | ○ | △ | ○ | あり |
| プロラインフリー | 0円〜(上位は公式サイト参照) | ◎ | ○ | △ | ○ | あり |
| LineBot.pro | クレジット制(無料50クレジット) | ○ | ◎(AI自動生成) | ◎ | ○ | あり |
個別機能よりも重要な構造的な違いが3つあります。
- 料金モデル — 日本のツールは配信数に連動した月額固定プランが基本。LineBot.proはクレジット制で、生成・配信した分だけ支払う従量型です。
- 対応言語 — Lステップ・Liny・エルメ・プロラインは日本語専用。LineBot.proは日本語・英語・タイ語・繁体字中国語に対応し、海外顧客向けの配信文面もAIが多言語生成します。
- コンテンツ制作 — 既存ツールは「配信の自動化」が主役で、リッチメニュー画像やメッセージのデザインは自分で用意する前提です。LineBot.proはリッチメニューやリッチメッセージそのものをAIが生成します。
#Lステップ
Lステップは日本で最も知名度の高いLINE拡張ツールであり、他のすべてのツールが比較対象とする基準です。
強み
- 市場で最も深いステップ配信・シナリオ機能 — タグ、アンケート回答、リンククリック、購入イベントで分岐可能
- 友だちごとのリッチメニュー出し分け — 見込み客と購入者に別メニューを表示
- 友だち単位まで追えるファネル・コンバージョン分析
- 認定コンサルタント・構築代行会社のエコシステムが最大級 — 構築を外注するなら大きな価値
留意点
- 無料プランなし。スタートプランは月額5,000円前後からで、配信数が増えると2〜3万円台のプランが必要(最新料金は公式サイト参照)
- リッチメニューのデザインや配信文面の制作は自前で用意する必要がある
向いている企業: LINEで本格的なファネルマーケティングを行う日本企業。構築をコンサルタントに依頼できる予算がある場合は特に有力。
#Liny
Liny(ソーシャルデータバンク社)は大企業・フランチャイズ・自治体向けのエンタープライズ路線です。自治体の防災・住民サービスLINEアカウントでの導入実績は特徴的なニッチです。
強み
- エンタープライズ級のセグメント配信・権限管理
- 官公庁・大組織での導入実績 — セキュリティ・運用面の信頼につながる
- 複数オペレーターでのチャット対応(チーム機能)
留意点
- 料金は非公開・要問い合わせ — 明確にエンタープライズ向けの姿勢
- 自動応答と良いリッチメニューだけが必要な小規模店舗にはオーバースペック
向いている組織: 調達プロセスと専任運用チームを持つ日本の大企業・公共機関。
#L Message(エルメ)
L Message(通称エルメ)は、Lステップと真っ向から競合しつつ低価格帯を狙うツールで、個人事業主や小規模チームに人気です。
強み
- 実用に耐える無料プランあり
- 有料プランは月額1万円前後からとされ、同等機能帯ではLステップより安価(最新は公式サイト参照)
- 予約フォームや簡易決済リンクなど、小規模サービス業に嬉しい付属機能
留意点
- Lステップに比べるとコンサルタント・情報のエコシステムが小さい
向いている企業: 予算を抑えつつLステップ的な自動化をしたい日本の小規模事業者・クリエイター。
#プロラインフリー
プロラインフリーは圧倒的な無料プランで知られるツールです。無料でもステップ配信・シナリオ配信を広い上限で使えるため、日本の情報商材系マーケターやコーチ業に広く浸透しました。
強み
- 日本勢の中でステップ配信の無料枠が最も寛大
- ファネル構築志向:LP作成、シナリオ分岐、アップセル動線をワンストップで
留意点
- 管理画面の学習コストが高め。また製品自体のアップセル導線が体験の一部になっている
- 有料プランの料金は公式サイトで直接確認を推奨
向いている企業: 学習コストを許容でき、月額費用ゼロでフル機能のステップ配信を使いたいマーケター。
#LineBot.pro
LineBot.proはこのカテゴリに別の角度からアプローチします。配信の自動化だけでなく、コンテンツそのものをAIが生成し、4言語で運用できる点が特徴です。
強み
- AI生成:ビジネスの説明を入力すると、正しい仕様(2500x1686)のリッチメニュー画像、リッチメッセージ、販促ビジュアルが出力される — デザイナー不要
- ノーコードのチャットボットビルダーとAI自動応答(有人対応へのエスカレーションつき)
- 設計段階から多言語:日本語・英語・タイ語・繁体字中国語 — インバウンド対応や海外展開アカウントに実用的
- クレジット制料金+無料プラン(50クレジット):配信量が少ない月に固定費を払い続ける必要がない
留意点 — 正直に
- 日本のファネルマーケティング向けに長年磨かれたLステップのステップ配信・分析の粒度には、現時点のLineBot.proのキャンペーン機能は及ばない
- Lステップのような認定コンサルタント網はない — セルフサーブ前提の設計
向いている企業: デザインと応対をAIに任せたい中小企業、多言語チーム、インバウンド・海外展開を視野に入れる事業者、従量課金を好む方。
#海外展開する場合の選択肢
日本国内だけで完結するなら上記の日本製ツールで十分ですが、タイ・台湾に展開する場合は現地プラットフォームも検討対象になります。
- タイ:Zwiz.ai、BotNoiがタイ語サポートつきの定番。詳細はタイのLINEボットビルダー比較を参照
- 台湾:Crescendo Lab(漸強實驗室 / MAAC)、Omnichatが現地ECとの連携に強い主要プレイヤー
LineBot.proは1アカウントで日本・タイ・台湾をカバーできる点が、単一市場ツールとの最大の違いです。
#自社に合うツールの選び方
次の順で検討してください。
- 運用チームの言語は? 日本語のみのチームなら日本製4ツールすべてが候補。多言語チームや海外展開ならLineBot.proや現地ツール。
- 深いファネルか、良いコンテンツか? 多分岐シナリオ重視 → Lステップかプロラインフリー。デザイナーなしでプロ品質のリッチメニュー・メッセージ → LineBot.proのAI生成。
- 予算の形は? 予測可能な固定費 → 月額プラン型。配信量が変動する・少ない → クレジット制か無料プラン(エルメ、プロライン、LineBot.pro)。
- 構築を外注するか? 外注前提ならコンサル網が厚いLステップに分がある。
どのツールを選んでも、配信設計の考え方は共通です。LINEマーケティングオートメーション戦略でシナリオ設計・セグメント・配信頻度の原則を解説しています。
#よくある質問
Q: Lステップとは何ですか? Lステップとは、LINE公式アカウントにステップ配信・タグ管理・セグメント配信・リッチメニュー出し分け・ファネル分析などを追加する、日本で最も有名なLINE拡張ツールです。月額5,000円前後のプランから利用できます(最新料金は公式サイト参照)。
Q: 無料で使えるLINE拡張ツールはありますか? あります。プロラインフリーとL Message(エルメ)は無料プランを提供しており、LineBot.proも無料プラン(50クレジット)でAI生成を試せます。無料枠の制限内容が異なるため、自社の配信量と照らして選んでください。
Q: Lステップとプロラインフリーはどちらがいいですか? 予算ゼロで始めたい・学習コストを許容できるならプロラインフリー、構築代行やコンサルを使った本格運用ならLステップが定番です。デザイン制作や多言語対応まで含めたいならLineBot.proが選択肢になります。
Q: 拡張ツールを入れるとLINE公式アカウントマネージャーは不要になりますか? いいえ、併用です。アカウント管理・認証・LINE社への支払いは引き続き公式マネージャーで行います。拡張ツールはMessaging APIのWebhookで接続するため、公式マネージャー側の応答メッセージは通常オフにして運用します。
Q: 拡張ツールの費用はLINE社への支払いとは別ですか? 別です。LINE公式アカウントのプラン超過メッセージ料金に加えて、ツール側の月額またはクレジット費用がかかります。総コストの考え方はLINE自動化サービスのページで解説しています。
次のステップ:
- AIリッチメニューを60秒で生成してみる
- LINEマーケティングオートメーション戦略でシナリオ設計を学ぶ
- リッチメニューの仕様はサイズ完全ガイドを参照
LineBot.proについて
LineBot.proは、LINE公式アカウント向けにリッチメニュー、チャットボット、一斉配信を構築できるLINE自動化プラットフォームです。本記事はLINE Messaging APIの実務経験をもとに、当チームが執筆しています。
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