レッカー開業・ロードサービス集客に効くLINE公式アカウント活用法
レッカー・ロードサービス業者がLINE公式アカウントで依頼を受ける方法。「今すぐレッカー」のリッチメニュー、位置情報と写真をお願いするカード、料金の決まり方を示す料金カード、受付から完了・クチコミ依頼までの文例、開業・独立前に整えることをまとめました。

#レッカー依頼がLINEで決まる理由
レッカー・ロードサービスの依頼をLINEで早く受けるコツは、最初の1分を自動にして、残りを人が受け持つことです。リッチメニューの「今すぐレッカー」ボタン、位置情報と写真をお願いする返信カードの即時送信、そして料金と到着時間を返す受付担当。この記事の料金カードも文例も提携先からの依頼も、この3つを支えるためのものです。設定済みの構成はロードサービス・レッカー業者のためのLINE公式アカウントで紹介しています。
開業や独立を考えるなら、まず依頼の流れを押さえておきましょう。ロードサービスの多くは、保険会社やメーカーから元請けのアシスタンス会社を通じて、地域のレッカー会社へ手配されます。ロードサービス専門の求人サイト24ROAD(2026年1月)は、この手配網はすでに飽和状態で、大手元請けは地域の有力なレッカー会社に最低件数を保証して待機体制を確保していると説明し、一人親方には地元のディーラー・中古車販売店・レンタカー営業所との直接の関係づくりを勧めています。
またJAFによると、自動車保険のロードサービスは契約車両が対象で、年間の利用回数などの条件は各社で異なります。保険の条件の外にある搬送や、急ぎではない移動の相談は、業者への直接の依頼になります。こうしたお客様と地元の取引先の窓口になるのが、LINE公式アカウントです。
| 依頼が遅れる原因 | LINEでの解決策 |
|---|---|
| 場所を言葉で説明してもらう | LINEの位置情報の送り方を示すカード |
| 毎回同じ質問をする | 送ってほしい情報(位置情報、写真2〜3枚、車種、搬送先)を並べた1枚のカード |
| 「いくら?」にすぐ答えられない | 料金の決まり方を説明する料金カード |
| 夜間のメッセージに誰も気づかない | 受付担当のスマホでチャット通知をオン、「電話する」ボタン付きの夜間カード |
#依頼を受けるためのLINE公式アカウント設定
- アカウント名・プロフィール・カバー画像。 アカウント名に業種とエリアを入れ(例:「[社名]レッカー24h|[地域]」)、カバー画像に電話番号を載せます。無料のコミュニケーションプランから始められます。
- 4ボタンのリッチメニュー。 今すぐレッカー・料金の目安・対応エリア・お問い合わせ。2×2(2500×1686px)はLINE Official Account Managerにテンプレートがあります。「今すぐレッカー」は「レッカー依頼」などのテキストを送る設定にして自動で返答し、「対応エリア」は地図やエリアのページを開く設定にします。アップロード手順はリッチメニューの作り方へ。
- 位置情報のカード。 「レッカー」「故障」「事故」「動かない」というメッセージに、次のカードで返信します。「現在地を送ってください:トーク画面の+→位置情報→送信。続けて車の写真を2〜3枚お願いします」。「電話する」ボタンも付けましょう。手順はLINEみんなの使い方ガイドと同じで、位置情報はスマホのLINEアプリから送ります(PC版LINEでは使えません)。
- そのほかの自動応答。 料金、対応エリア、夜間対応、バイク、バッテリー上がりなど。例文はLINE応答メッセージ例文集を参考にしてください。
- チャット当番を決める。 位置情報と写真は人が見る必要があります。受付担当のスマホでLINE公式アカウントアプリのチャット通知をオンにし、夜間に誰がチャットを見るかを決めておきます。チャットは「要対応」に振り分けたりタグを付けたりして、対応中の依頼を整理できます(LINE公式アカウントのマニュアル)。
- 自分のスマホでテスト。 すべてのボタンを押し、位置情報と写真を送って、お客様にどう見えるかを確認します。
約束する前に、限界も知っておきましょう。LINE Official Account Managerのキーワード応答は、メッセージがキーワードと完全に一致したときだけ送られます。WebhookでつなぐLINEチャットボットなら、文中のどこにキーワードがあっても反応できます。ただし、どちらも位置情報や写真の中身を「読む」わけではなく、見るのは人です。ワンタップで位置情報を送る・カメラを開くボタンはMessaging APIのクイックリプライで作れますが、個別開発になります。
#レッカー料金の決まり方と料金カードの作り方
レッカー料金はどこでも、ほぼ同じ要素でできています。積み込みと最初の数kmを含む基本料金、超過1kmあたりの料金、車種と時間帯による加算、現場作業、高速料金などの実費です。自社の内訳を料金カードにしておけば、お客様は電話の前に目安がわかり、搬送後のトラブルも防げます。
| 内訳 | 料金カードに書くこと |
|---|---|
| 基本料金 | 何を含み、何kmまでか |
| 距離 | 超過1kmあたりの料金と、どこから数えるか(拠点か現場か) |
| 車種 | バイク、軽・普通車、SUV・ワンボックス、低車高車・高級車、積載車が必要なEV |
| 時間帯 | 夜間・休日の料金がある場合 |
| 現場作業 | 脱輪・落輪の引き上げ、横転、地下・立体駐車場、タイヤロック |
| 実費 | 高速料金、待機時間、保管料 |
公開されている料金表も同じ構造です。JAFの非会員料金(2024年4月1日改定、税込)は次の組み合わせです。
- 基本料(一般道):8時〜20時は15,700円、20時〜8時は19,630円
- 作業料:作業量(工数)に応じて加算(例:工数1.0で12,000円)
- けん引料:1kmごとに830円(非会員は無料距離なし)
自社の料金がこれと同じである必要はありません。大切なのは、お客様が同じ物差しで考えられるように内訳を見せることです。
実際の料金カードは、見出し(「レッカー料金の決まり方」)、自社の料金や目安を書いた4〜6行の短い説明、詳しい料金表へのボタンでできたリッチメッセージです。最後に「現在地を送っていただければ、出発前に正確な料金をお伝えします」と添えましょう。
#受付から完了までのメッセージ文例
文例1〜5は依頼ごとに内容が変わるため、受付担当がLINE Official Account Managerのチャットから送ります。文例6と7はキーワード応答のカードとして使えます。[ ]の部分を置き換えてください。
1) 受付
ご連絡ありがとうございます。適切な車両を手配するため、次の3点をお送りください。
- 現在地:トーク画面の+→位置情報→送信
- 車の写真2〜3枚(前方、不具合の箇所、タイヤ)
- 車種と搬送先
[5]分以内に料金と到着予定をご連絡します。
2) 料金のご確認
今回の搬送:[引き取り場所]→[搬送先]、約[距離]km、[車種]
料金:[金額]円([基本料金+距離]を含みます)。[高速料金・現場作業・待機]などが発生する場合は、作業前に必ずお伝えします。
「OK」とご返信いただければ、すぐに出動します。
3) 到着予定
[積載車/レッカー車]が向かっています。担当:[氏名]、ナンバー[番号]。到着予定は[時刻]頃(約[分]分後)です。
お待ちのあいだは車から離れた安全な場所にいて、ハザードランプをつけたままにしてください。
4) 到着
[目印]に到着しました。[社名]の[色]の車両です。積み込みの前に、担当の[氏名]がお客様と一緒に車の状態を確認します。
5) 完了とクチコミのお願い
[時刻]に[搬送先]へのお届けが完了しました。[社名]をご利用いただき、ありがとうございました。
よろしければ、Googleのクチコミで感想をお聞かせください。小さな会社の大きな励みになります:[クチコミのリンク]
このトークはそのまま残しておいてください。ご家族やご友人のトラブルにも24時間対応します。
6) 夜間・休日(キーワード応答のカード)
24時間受け付けています。夜間は「電話する」ボタンがいちばん早くつながります。位置情報と写真をこのトークに送っていただいても、夜間担当が確認します。夜間料金は[22時]〜[6時]です。
7) 提携先からの依頼(キーワード応答のカード)
ご依頼ありがとうございます。ナンバー、引き取り場所(住所または位置情報)、搬送先、車の状態(エンジンはかかるか、タイヤは回るか)、ご担当者のお名前と電話番号をお送りください。受付フォームはこちら:[リンク]
毎回同じ言い回しにすると、お客様も安心します。営業時間外や担当者への引き継ぎの例文はLINE応答メッセージ例文集にもあります。
#整備工場・販売店・保険代理店からの依頼
一般のお客様からの依頼は年に一度かもしれませんが、整備工場や中古車販売店からは毎週のように依頼が来ることもあります。取引先の多くはすでにLINEでやりとりしているので、依頼しやすい形を用意しましょう。
- 「提携先からの依頼」ボタン。 6ボタンのリッチメニュー(3×2、2500×1686px、こちらもOA Managerにテンプレートあり)にして、「提携依頼」と送るボタンを追加します。ボットが文例7のカードと受付フォーム(Googleフォームや自社ページ)へのボタンを返し、スタッフがチャットで確定します。
- 隊員個人のLINEではなく公式アカウントへ。 担当者が交代しても依頼が埋もれません。
- 仕事につながるお知らせ。 EVや低車高車に対応できる積載車を導入した、対応エリアを広げた、といったときは、全友だちへ、またはLINEユーザーIDのリストを貼り付けて提携先だけにカードを配信できます。
- 保険会社やアシスタンス会社は、通常それぞれのコールセンターやシステムで手配します。先方のシステムとLINE公式アカウントの間で依頼や進捗を自動でやりとりしたい場合は、LINE API開発で個別に対応します。
取引のある整備工場にも同じようなメニューを勧めるなら、整備工場・車検のLINE公式アカウント活用が参考になります。
#レッカー開業・独立:最初の依頼の前に整えること
中古のレッカー車や積載車を手に入れた、あるいは独立を考えているなら、最初の電話の前に次の6つを整えておきましょう。
- 許可と保険。 積載車で故障車・事故車を有償で運ぶ事業には、緑ナンバーのための一般貨物自動車運送事業の許可が必要だと、運送業許可を扱う行政書士事務所は解説しています。一方、国土交通省には、自家用の車積載車で事故車等を道路上から最寄りのディーラー・整備工場・車両置場まで排除する業務のための有償運送許可があり、指定団体の研修の受講や対人賠償保険への加入などが要件です。どちらが必要かは事業の内容によるため、管轄の運輸支局や専門家に確認してください。お預かりする車両の保険も忘れずに。
- 電話番号とLINE公式アカウントを1つに。 車体、名刺、領収書、提携先の整備工場に置くQRコードまで、すべて同じものにします。
- プロフィール・カバー画像・リッチメニューに対応エリアと受付時間を明記します。
- 位置情報カード・料金カード・夜間カードを、受付開始前に作って承認しておきます。
- Googleビジネスプロフィールに同じ電話番号、営業時間、LINEの友だち追加リンクを載せます。
- クチコミのお願いを習慣に。 搬送のたびに文例5を送ります。
#LineBot.proでできること
LineBot.proは、この記事で紹介したLINEの部品をAIで作ります。デザイン作業は不要です。
- リッチメニュー(今すぐレッカー/料金/エリア/お問い合わせ):テキストの指示とブランド情報から、画像とJSONを10クレジットで作成。ダウンロードしてLINE Official Account Managerでアップロードします。詳しくはリッチメニュー作成へ。
- 返信カード(位置情報のお願い、料金カード、夜間対応、提携先の依頼):1200×675pxの画像、見出し、本文、ボタン、任意の「電話する」ボタン。1枚8クレジット。詳しくはリッチメッセージ作成へ。
- キーワードボット:最大8テーマ×各1〜15キーワード。メッセージのどこに含まれていても反応し、承認済みのカードで返答します(0クレジット)。表現の違いを拾うAI判定(任意)は、確信度85%以上のときだけテーマを選び、1件1クレジットで、設定した1日の上限で止まります。担当者への引き継ぎワードでそのお客様への自動応答が止まり、無料のシミュレーターで事前にテストできます。詳しくはLINEチャットボットへ。
- キャンペーン配信:全友だち、または貼り付けたLINEユーザーIDのリストへ、今すぐ・日時指定で。送信は0クレジットです(LINEの通数を消費します)。
できないこと:位置情報や写真の読み取り、配車、隊員の位置管理、決済、リッチメニューのLINEへの公開は行いません。
新規登録で50クレジットが無料(カード登録不要)。リッチメニュー1つと返信カード5枚分です。その後は買い切りのクレジットパックで、月額料金なし・有効期限なしです。
レッカー用リッチメニューを作る → · キーワードボットを設定する →
#よくある質問
Q: レッカー事業を始めるのに許可は必要ですか?
積載車で車両を有償で運ぶ場合、一般貨物自動車運送事業の許可(緑ナンバー)が必要だと解説されています。自家用の車積載車で事故車等を最寄りの工場などへ排除する業務には、国土交通省の有償運送許可という別の制度もあります。事業内容によって異なるので、運輸支局や行政書士に確認してください。
Q: お客様はLINEで位置情報をどう送りますか?
トーク画面の+から「位置情報」を選び、場所を決めて(住所の検索もできます)送信します。スマホのLINEアプリで使う機能なので、手順を位置情報カードに書いておきましょう。
Q: ボットは位置情報や写真を自動で読み取れますか?
Messaging APIで個別に作ったボットなら、位置情報メッセージを座標つきで受け取って処理できます。LineBot.proのキーワードボットが返答するのはテキストだけなので、位置情報と写真は受付担当がチャットで確認します。
Q: 料金を自動応答に入れてもいいですか?
料金の決まり方(内訳と基本料金)はカードで示し、正確な金額は場所・車種・搬送先がわかってからチャットで伝えるのがおすすめです。カードの内容が古くなりにくく、最終的な金額にも納得してもらえます。
Q: お客様への返信はLINEの通数に含まれますか?
含まれません。チャットでの返信、あいさつメッセージ、応答メッセージは無料で、一斉配信などアカウントから送るメッセージが月の通数に含まれます。プランごとの料金はLINE公式アカウントの料金ガイドへ。
Q: 始めるのにいくらかかりますか?
LINE公式アカウントは無料のコミュニケーションプラン(月200通)から始められ、LineBot.proは登録時に50クレジットが無料です。リッチメニュー1つと返信カード5枚を作れます。
次のステップ:
- 設定済みの構成を見る:ロードサービス・レッカー業者のためのLINE公式アカウント
- 取引先の整備工場に:整備工場・車検のLINE公式アカウント活用
- LINE応答メッセージ例文集でほかの例文も
- 文章での質問に答えるLINEチャットボット
LineBot.proについて
LineBot.proは、LINE公式アカウント向けのAIツールです。リッチメニュー、リッチメッセージ、バナーの作成、一斉配信、キーワードによる自動応答に対応しています。本記事はLINE Messaging APIの実務経験をもとに、当チームが執筆しています。
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