車の営業のLINE活用術|ディーラー営業の追客・返信例文
カーディーラーや中古車販売店の営業担当が、LINEで問い合わせに素早く返信し、来店・試乗につなげ、しつこくならずに追客するための実践ガイド。個人LINEとLINE公式アカウントの違い、商談の段階別の例文8つ、車種カード、個人情報保護法の基本までまとめました。

#車の営業でLINEはどう使われているか
LINEで成約につなげている車の営業担当は、3つのことを徹底しています。最初の問い合わせに早く、具体的な情報で返信すること。すべてのトークを次の一歩(試乗、来店、ローンの事前審査)に向けること。そして追いかけ回すのではなく、決まったペースで追客することです。見積もりの確認、ローンの相談、下取り車の写真、試乗の日程、納車日の連絡まで、LINEのトークで商談を進めるお客様も少なくありません。この記事では、その仕組みと各段階でそのまま使える文面をまとめます。
販売店のLINE公式アカウントを運用している方は、自動車販売店・中古車販売店のLINE公式アカウント活用で店舗側の設定(リッチメニュー、車種カード、キーワードボット)もあわせてご覧ください。
| 商談の段階 | お客様が知りたいこと | LINEで送るもの |
|---|---|---|
| 最初の問い合わせ | 価格、月々の支払い、在庫の有無 | 率直な回答と質問1つ |
| 比較・検討 | ローンの条件、下取り額 | 支払いプラン2案、下取り査定に必要な写真の案内 |
| 実車を見たい | 都合のよい日時 | 候補日時2つ、または予約リンク |
| 来店・試乗の後 | 決める理由 | 短いまとめと新しい情報1つ |
| 納車 | 当日の段取り | 持ち物と所要時間 |
| ご購入後 | 点検やトラブル時の窓口 | 整備担当への引き継ぎ、のちに紹介のお願い |
#個人LINEとLINE公式アカウント、どちらを使う?
多くの営業担当は、手軽さから個人のLINEでお客様とやり取りを始めます。ただし、商談のすべてを個人LINEに置く前に、限界を知っておきましょう。
- LINEの規約: LINEヤフー共通利用規約(2026年10月時点)は、順守事項の中で「営業、宣伝、広告、勧誘、その他営利を目的とする行為」や、同一または類似のメッセージを不特定多数のお客様に送信する行為を禁止しています(いずれも当社が認めたものを除く)(LINEヤフー共通利用規約)。ビジネスでのやり取りのためにLINEが用意しているのがLINE公式アカウントです。
- 顧客は誰のものか: 個人LINEでは、お客様の連絡先とトーク履歴は担当者のスマホの中にあります。異動や退職のとき、店舗には何も残らず、お客様は新しい担当者と一から話し直すことになります。
- 機能: 個人LINEには、リッチメニュー、自動応答、一斉配信、複数人での対応がありません。
| 個人LINE | LINE公式アカウント | |
|---|---|---|
| 用途 | 個人利用 | ビジネス |
| 返信できる人 | 本人のみ | 複数のメンバー(権限を設定) |
| 自動応答 | なし | あいさつメッセージ、応答メッセージ、キーワード応答、Messaging APIのボット |
| リッチメニュー・カード・配信 | なし | あり |
| お客様のタグ・メモ | なし | チャットのタグとノート |
| 担当者が辞めたとき | 履歴も一緒に消える | 履歴は店舗に残る |
| 費用 | 無料 | コミュニケーションプラン0円(月200通)、ライトプラン5,000円(5,000通)、スタンダードプラン15,000円(30,000通)。税別・2026年10月時点。チャットでの返信は通数に含まれません |
#営業チームで1つのアカウントを使う方法
- 営業担当をメンバーに追加する: 「設定」→「権限管理」→「メンバーの追加」で権限を選び、URLを発行して本人に共有します。URLは1人に1回だけ有効で、発行から24時間で失効し、メンバーは権限の種類にかかわらず1アカウント100人まで登録できます(LINE公式アカウント マニュアル)。権限ごとにできる操作は同じ画面の表で確認できます。
- スマホから返信する: 各自がLINE公式アカウントアプリで返信できるので、事務所のパソコンの前にいなくても対応できます。
- 担当者名でタグを付ける: チャットの「タグ」に担当者名を付け、お客様には見えない「ノート」に商談メモを残します。LINEヤフー公式のコラムでも、担当者名のタグを使って各スタッフが自分のお客様だけにメッセージを送る例が紹介されています。基本機能ではタグは5個まで(1チャットに1個)、ノートは1チャットに1つで、有料のチャットProオプション(月額3,000円・税別)ではタグ300個(1チャットに30個)、ノートは1チャットに1,000個まで使えます(LINEヤフー for Business)。
- 署名を入れる: お客様に表示されるのは店舗のアカウント名です。最初のメッセージの最後に「営業担当 佐藤」と添えると、誰とやり取りしているかが伝わります。
- 1対1チャットを一斉送信に使わない: 同じ文面を多くのお客様に送るなら、チャットを使い回さず、メッセージ配信を使います。
#スマホに張り付かずに早く返信する
複数の販売店に問い合わせたお客様は、最初に役立つ返信をくれたお店とやり取りを続けがちです。一日中スマホを見ているわけにはいかないので、最初の1分はアカウントに任せましょう。
- あいさつメッセージ: 友だち追加の直後に自動で届きます。知りたいことを1つだけ聞きます。「ご検討中の車種と、現金・ローンどちらをお考えかお聞かせください。」
- 応答メッセージ: 毎日聞かれる質問(アクセス、営業時間、ローンの必要書類、下取り査定に必要な写真)は自動で返します。文面はLINE応答メッセージ例文集を参考にしてください。
- 営業時間外の応答: いつ担当者が返信するかを伝え(「明日10時以降に担当者よりご連絡します」)、その約束を守ります。
- 接客中のひと言: 「ただいま接客中のため、15時までにお見積もりをお送りします」と返すだけで、無言よりずっと印象が違います。
- リッチメニュー: 「車種一覧」「ローン相談」「下取り査定」「試乗予約」「担当者に相談」をワンタップで。作り方はリッチメニューの作り方へ。
これらはメッセージ通数を消費しません。通数にカウントされるのは配信やプッシュメッセージで、あいさつメッセージ、応答メッセージ、チャットでの返信は含まれません。
#商談の段階別:そのまま使えるLINE例文8選
8つの文面を、[ ]の部分を差し替えて使ってください。1つのメッセージで聞くことは1つ、金額には必ず条件を添えます。
1. 価格の問い合わせへの最初の返信
[お名前]様、[車種]についてお問い合わせいただきありがとうございます。[店舗名]の[担当者名]です。
[グレード]の車両本体価格は[価格]円です。頭金[50]万円・[60]回払いの場合、月々の目安は[金額]円です(ローン審査があります)。
月々のお支払いと頭金、どちらを抑えたいかお聞かせいただけますか?
2. ローン・お支払いの相談
[車種] [グレード]のお支払い例を2つお送りします。
A)頭金[金額]円+月々[金額]円×[60]回
B)残価設定ローン:月々[金額]円×[60]回(最終回[金額]円)
金利や条件はローン会社の審査で決まります。事前審査に必要なものをお知らせしましょうか?
3. 下取り査定
下取り査定、承知しました。次の写真をお送りいただけますか?
1)車の前後左右の4枚
2)走行距離が見えるメーター
3)年式・車種・グレード
[時間]までに査定額の目安をお伝えします。正式な金額は実車を確認してからのご案内になります。
4. 試乗のご案内
[車種]の試乗は[土曜10:00]か[日曜14:00]にご案内できます。ご都合はいかがでしょうか?
ほかの日時はこちらからご予約いただけます:[予約リンク]
当日は運転免許証をお持ちください。試乗は[30]分ほどです。
5. 来店・試乗後のお礼とフォロー
[お名前]様、本日はご来店ありがとうございました。お打ち合わせの内容をまとめます。
・[車種] [グレード]([ボディカラー])
・頭金[金額]円、月々[金額]円の目安
・下取り査定額:[金額]円
今月のキャンペーンは[日付]までです。ご不明な点があれば、いつでもこちらにご連絡ください。
6. 納車日のご連絡
[お名前]様、お待たせいたしました。[車種]のご納車準備が整いました。
日時:[日付・時間] 場所:[店舗名]
お持ちいただくもの:[印鑑・残金・必要書類]
スマートフォンの接続や操作のご説明を含め、[45]分ほどお時間をいただきます。
7. 点検・車検への引き継ぎ
[お名前]様、[車種]の調子はいかがですか?そろそろ[1か月点検]の時期です。
点検は整備担当がご案内します。ご予約はこちら:[整備の予約リンク]
そのほかのご相談は、これまでどおり私にご連絡ください。
8. ご紹介のお願い
[お名前]様、[車種]にお乗りになって[1か月]、いかがでしょうか。
ご家族やご友人で車をお探しの方がいらっしゃいましたら、同じように心を込めてご案内いたします。こちらのLINEをご紹介いただけると幸いです:[リンク]
例文を生かすための3つのルール:
- 事実だけを伝える:「残り1台」「来月から値上げ」は本当の場合だけにします。
- ローン審査の結果は約束しない:決めるのはローン会社です。
- 長い資料やボイスメッセージは、送る前に一声かけます。どのメッセージもスマホで読みやすい長さに。
#車種カード(リッチメッセージ)の作り方
テキストは質問に答え、カードは車を見せます。リッチメッセージのカードは、画像・見出し・2〜3つの特長・ボタン1つを1つの吹き出しにまとめたもので、タップしやすく、ご家族への転送もしやすいのが利点です。
| カードの要素 | 入れる内容 |
|---|---|
| 画像 | 車種、またはキャンペーン |
| 見出し | 「[車種]ハイブリッド 月々[金額]円から」 |
| 本文 | よくある不安に答える特長2〜3つ:燃費、保証、キャンペーンの期限 |
| ボタン | 「カタログを見る」「試乗を予約」「電話する」 |
ポイント:
- カード1枚に車種かキャンペーン1つ。3車種を詰め込んだカードはタップされません。
- 仕様や条件は公式カタログや価格表から取り、キャンペーンが終わったら更新します。
- 中古車では、お客様は実車を見たいものです。カードの画像をAIで作る場合は、ボタンを実車写真と支払総額が載った掲載ページにつなぎます。
- LINE公式アカウントなら、車種名が送られたときにキーワード応答でカードを自動で返せます。
カードはLINE Official Account Managerで作れるほか、カードの内容を1文で書けばAIリッチメッセージ作成が画像とFlex Messageを作成します。形式の詳細はリッチメッセージ完全ガイドへ。
#ブロックされない追客のペース
追客のメッセージには、毎回なにか新しい情報を入れます。「その後いかがでしょうか」だけでは何も伝わりません。ローン審査の結果、新しい入庫、キャンペーンの期限なら意味があります。
| タイミング | 送る内容 | 手段 |
|---|---|---|
| 数分以内 | 最初の返信と質問1つ | 1対1チャット |
| 当日中 | 支払いプランや見積もり | 1対1チャット |
| 来店後 | まとめと残っている確認事項 | 1対1チャット |
| 数日後 | 新しい情報1つ | 1対1チャット |
| その後 | 追いかけるのをやめ、関係のある情報だけ | 配信または絞り込み配信 |
| 納車後 | ご様子うかがい、整備への引き継ぎ、紹介のお願い | 1対1チャットと整備担当 |
- 「今はまだ」と言われたら、次にいつ連絡してよいかを聞き、チャットのノートに書いて、その時期に連絡します。
- ブロックしたお客様にはアカウントから何も届かなくなります。言葉の巧さより、頻度のほうが大切です。
- 初売りや決算セール、新型車の発表会など店舗全体のお知らせは配信で送ります。配信は受信者1人につき1通としてカウントされます。詳しくはLINE一斉配信のやり方へ。
#個人情報保護法の基本と注意点
車の商談では、運転免許証、収入証明、車検証など大切な書類がトークでやり取りされます。以下は一般的な情報で、法的助言ではありません。社内のルールに従ってください。
- 利用目的: 個人情報の利用目的をできる限り特定し、取得するときに本人に通知するか公表します。
- 安全管理: 取得した個人データは漏えいなどが起きないよう安全に管理します。
- 第三者提供: 個人データを第三者に提供するときは、法律が認める場合を除き、あらかじめ本人の同意が必要です。
- 詳しくは個人情報保護委員会の法令・ガイドラインをご確認ください。
実務でのポイント:
- 書類はローン申し込みに必要なものだけを、社内の手順に沿って受け取ります。
- お客様の書類やナンバーをグループトークに転送しません。
- 提出が済んだ書類の写真はスマホから削除します。
- LINE公式アカウントでは、あいさつメッセージやリッチメニューに店舗のプライバシーポリシーへのリンクを入れておきます。
#LineBot.proでできること
LineBot.proは、販売店や中古車販売店のLINE公式アカウント運用を効率化します。
- 車種・キャンペーンのカード: 内容を書くだけで、AIがリッチメッセージ(1200×675pxの画像、見出し、本文、ボタン1つ、任意の「電話する」ボタン)とFlex JSONを作成します。1枚8クレジットで、生成に失敗した場合はクレジットが返却されます。
- 店舗のリッチメニュー: 1〜6個のボタンで、カタログ、ローンシミュレーション、予約ページなどのリンクを開くか、テキストを送信します。10クレジットで、LINE Official Account Managerにアップロードして使います。
- 最初の1分に答えるキーワードボット: 最大8テーマ×各15キーワードに、承認済みのカードで返答します(返答は0クレジット)。任意のAI判定は表現の違うメッセージも振り分け(チェック1件につき1クレジット、1日の上限あり)、AIが回答を書くことはありません。「担当者」などの言葉で、そのお客様への自動応答を止めて営業が引き継げます。返答するのは1対1チャットのテキストだけなので、下取り車の写真などはスタッフに届きます。詳しくはLINEチャットボットへ。
- 配信: カードを全友だち、またはLINEユーザーIDのリストへ、今すぐ・日時指定で送信。0クレジットで、LINEの通数を消費します。詳しくはLINE配信へ。
できないこと:顧客管理やリードの一覧、担当者ごとのチャット割り振り、自動の追客・点検リマインド、試乗予約の受付は行いません。LINE公式アカウントのタグ・ノートと、お使いの予約ページを組み合わせてください。システム連携は個別開発で承ります。
新規登録で50クレジットが無料(カード登録不要)。車種カード6枚分です。その後は買い切りのクレジットパックで、月額料金も有効期限もありません。
#よくある質問
Q: 個人のLINEで車の営業をしてもいいですか?
実際に使っている営業担当は多いものの、LINEヤフー共通利用規約は営業・宣伝・勧誘など営利目的の利用を、同社が認めたものを除いて禁止しています。また、異動や退職のときにトーク履歴が店舗に残りません。LINE公式アカウントなら複数人で対応でき、応答メッセージ、リッチメニュー、配信も使えます。
Q: 問い合わせにはどのくらいの速さで返信すべきですか?
できるだけ早く、役立つ情報を添えて返すのが基本です。特に最初の問い合わせと価格の質問は早さが大切です。すぐに返せないときは、あいさつメッセージや応答メッセージに任せ、いつ返信するかを伝えましょう。
Q: 試乗後のフォローはどう送ればいいですか?
当日中に短いまとめを送り、数日後に新しい情報を1つ届けます(ローン審査の結果、入庫情報、キャンペーンの期限など)。「今はまだ」と言われたら、次に連絡してよい時期を聞き、それまで待ちます。
Q: 複数の営業担当で1つのLINE公式アカウントを使えますか?
使えます。「権限管理」で各担当者をメンバーに追加し(1アカウント100人まで)、チャットのタグに担当者名を付け、ノートに商談メモを残します。
Q: チャットでの返信はメッセージ通数にカウントされますか?
されません。チャットでの返信、あいさつメッセージ、応答メッセージは無料で、配信やプッシュメッセージは受信者1人につき1通です。プランごとの通数はLINE公式アカウントの料金ガイドへ。
Q: 免許証や収入証明の写真をLINEで受け取っても大丈夫ですか?
ローン申し込みに必要なものだけを、利用目的を伝えたうえで受け取り、社内の手順に沿って扱います。グループトークへ転送せず、提出後はスマホから削除しましょう。
次のステップ:
- 店舗側の設定は自動車販売店・中古車販売店のLINE公式アカウント活用へ
- 車種・キャンペーンのカードはAIリッチメッセージ作成で
- 最初の1分はLINEチャットボットに任せる(50クレジット無料)
- ほかの文面はLINE応答メッセージ例文集から
- 店舗のお知らせはLINE一斉配信のやり方を参考に
LineBot.proについて
LineBot.proは、LINE公式アカウント向けのAIツールです。リッチメニュー、リッチメッセージ、バナーの作成、一斉配信、キーワードによる自動応答に対応しています。本記事はLINE Messaging APIの実務経験をもとに、当チームが執筆しています。
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