ガイド

飲食店のLINEチャットボット導入ガイド:自動応答・予約導線・配信

飲食店がLINE公式アカウントを活用するための実践ガイド。メニュー・予約・アクセスをまとめたリッチメニュー、営業時間や駐車場に答える応答メッセージ、「LINEで予約」などの予約導線、通数を無駄にしない配信とクーポン・ショップカードの使い方を、2026年10月時点の公式情報で解説します。

LineBot.pro Team· 更新 13 分で読めます
飲食店のLINEチャットボット導入ガイド:自動応答・予約導線・配信

#飲食店のLINEチャットボットでできること

飲食店のLINEチャットボットの中身は、ほとんどの場合「リッチメニュー+自動応答」です。お客様がメニュー、予約、アクセスをタップしたり「今日やってますか?」と送ったりすると、電話が鳴りやまないピーク時や閉店後でもすぐに答えが返ります。予約・注文・決済はいま使っているサービスにLINEからつなぎ、スタッフは人が対応すべきトークに集中できます。

お客様がLINEで飲食店に聞くことと、その答え方:

お客様の質問LINEでの答え方通数の消費
「今日営業してますか?」「駐車場は?」キーワード応答+リッチメニューのボタンなし
「メニューを見たい」メニューページへのリンク、またはカードで返信なし
「19時に4名で入れますか?」リッチメニューの予約リンク、または1対1のチャットなし
「テイクアウトできますか?」注文ページやデリバリーアプリへのボタンなし
「今週のおすすめは?」新メニューがあるときにメッセージ配信やクーポンあり(受信者1人につき1通)
ご意見、団体予約、アレルギースタッフがチャットで対応なし

始める前に押さえたい2つのルール:

  • 返信は無料、配信は通数を消費。 あいさつメッセージ、応答メッセージ、チャット、Reply APIは月の通数に含まれません。メッセージ配信とプッシュメッセージは受信者数でカウントされます(料金の目安は後述)。
  • 応答メッセージはキーワードの完全一致。 「営業時間」と登録しても「営業時間は何時までですか?」には反応しません。言い回しを複数登録するか、キーワードをそのまま送るボタンを用意します(公式マニュアル)。

#飲食店が使うLINE公式アカウントの機能

以下はすべてLINE公式アカウントの標準機能です(2026年10月時点)。

機能飲食店での使い方
あいさつメッセージ友だち追加のお礼、使えるキーワードの案内、初回クーポン(最大5吹き出し)
応答メッセージ営業時間、アクセス、駐車場、テイクアウト、定休日・臨時休業
リッチメニュートーク画面下の常設ボタン:メニュー、予約、テイクアウト、地図、お問い合わせ
リッチメッセージ・カードタイプメッセージ本日のおすすめ、ランチ、コース、複数店舗の案内
メッセージ配信新メニュー、季節限定、イベント、休業のお知らせ
ステップ配信友だち追加からの日数に合わせて自動で送るメッセージ(通数にカウント)
クーポン「デザートサービス」など、会計時に画面を提示
ショップカード来店ごとにポイントが貯まるデジタルポイントカード
チャット予約、団体のご相談、個別のリクエスト
分析日別の友だち追加・ブロック数、配信ごとの開封・クリック

まだアカウントがない場合はLINE公式アカウントの作り方からどうぞ。

#飲食店・カフェのリッチメニュー例

リッチメニューはトーク画面の下に表示されるボタンの面です。タップなら入力ミスがないため、飲食店のLINE運用ではここが一番働きます。LINE Official Account Managerのテンプレートは大(2500×1686px、最大6エリア)と小(2500×843px、最大3エリア)があり、各エリアにリンク、テキスト、クーポン、ショップカードを設定できます(公式マニュアル)。

6ボタン(レストラン・居酒屋向け):

📖 メニュー(メニューページへ)📅 予約(予約ページへ)🥡 テイクアウト(注文ページへ)
🎁 今月のクーポン(クーポン)📍 アクセス・営業時間(「営業時間」を送信)💬 お問い合わせ(「問い合わせ」を送信)

3ボタン(カフェ・小規模店向け、小サイズ): メニュー・クーポン・アクセス

コツ:

  • 価格は画像に入れない。 価格改定のたびに作り直しになります。リンク先やカードでの返信なら更新が簡単です。
  • テキストボタンは応答メッセージとセットで。 「営業時間」を送るボタンなら、キーワード「営業時間」の応答が必ず反応します。
  • 季節メニューは表示期間で切り替え。 同時に表示できるリッチメニューは1つで、表示期間は重複できません。
  • 5ボタンにしたい場合、Managerには5分割のテンプレートがないため、4か6にするか、Messaging APIで独自レイアウトにします。

設定手順はLINEリッチメニューの作り方、デザインを文章で指示したいならAIリッチメニュー作成ツールをご覧ください。

#営業時間・駐車場・テイクアウトの応答メッセージ

電話に出られない時間帯の質問に答えるので、最初に設定します。LINE Official Account Managerで話題ごとに応答メッセージを1つ作り、お客様が実際に送る言葉をすべてキーワード登録します。

話題登録するキーワード返信に入れる内容
営業時間営業時間、何時まで、今日営業、定休日曜日、時間、ラストオーダー、定休日
アクセスアクセス、場所、住所、地図住所、目印、地図リンク
駐車場駐車場、車、パーキング場所、料金、近隣の駐車場
メニューメニュー、料金、値段メニューページ、またはおすすめのカード
予約予約、席、空き予約方法と予約リンク
テイクアウトテイクアウト、持ち帰り、デリバリー注文方法、受け取り時間、デリバリーアプリのリンク

例文([ ]内を書き換えて使えます):

🕙 営業時間は火〜日 11:00〜22:00(L.O. 21:30)、月曜定休です。 📍 地図:[Googleマップのリンク] ご予約は「予約」と送ってください。

🚗 駐車場は店舗裏に[4]台分ございます(無料)。 満車の場合は[50m]先のコインパーキングをご利用ください。

🥡 テイクアウトはこちらから注文できます:[注文ページのリンク] トークでご注文いただいた場合、受け取りまで約[20]分です。

🎍 年末年始は[12/31〜1/3]お休みをいただきます。1/4 11:00より通常営業です。

年末年始のお知らせは、期間を指定した一律応答で設定します。キーワードに一致しないメッセージには、期間を指定した一律応答が通常の営業時間外の応答より優先して送られます。キーワードに一致した場合は、常にキーワード応答が優先です。チャットをオンにしている場合は、[設定]→[応答設定]で応答メッセージを含む応答方法になっているか確認しましょう。

業種別の例文50本はLINE応答メッセージ例文集にまとめています。

#LINEで予約を受ける4つの方法

LINE公式アカウント単体では席の空き状況を管理できないため、予約の受け方は次の4つです。

方法仕組み向いている店注意点
1. リッチメニューに予約リンク導入済みの予約システムのページを開くWeb予約をすでに使っている店お客様はWebページに移動する
2. チャットで受付名前・日時・人数をトークで送ってもらい、スタッフが確定小規模店、カフェ営業中に返信できる人が必要
3. 「LINEで予約」LINE公式アカウントのプロフィールなどから、連携パートナーの予約システム経由で予約TableCheck、トレタ、ぐるなび等をすでに使っている店パートナーごとの連携・契約が必要
4. LINE内の独自予約LIFFやLINEミニアプリで席管理と連携し、Messaging APIで確認を送信多店舗、事前決済やデポジットあり開発と保守が必要

「LINEで予約」は飲食店を対象にしたサービスで、LINE公式アカウント経由の予約手数料は0円(連携パートナーの契約プランにより異なる場合あり)と案内されています(LINEヤフー for Business、2026年10月時点)。

チャット受付には定型文を用意すると、やり取りが一往復で済みます。キーワード「予約」の応答に設定しましょう。

text
📅 ご予約
以下をお送りください。
1) お名前
2) ご希望の日時
3) 人数
4) お電話番号
営業時間内([11:00〜22:00])に[30分]以内に確定のご連絡をします。
[8]名様以上はお電話([電話番号])でお願いします。

前日のリマインドは、お客様1人ずつに送るプッシュメッセージです。LINE Official Account Managerでは予約ごとの自動送信ができないため、予約システムやMessaging API連携から送ることになり、1通ずつ通数にカウントされます。小規模店なら、予約を受けたトークでスタッフが手動で送れば通数を消費しません。

LINE内で予約・決済・リマインドまで完結させたい場合は、LIFF・LINEミニアプリ開発として承ります(ご相談はこちら)。

メニューの見せ方:

  • メニューページへのリンク(Webサイト、PDF、オンラインメニュー)が最も更新しやすい方法です。
  • カードタイプメッセージなら最大9枚のカードを横スクロールで表示でき、写真・価格・ボタンを付けられます。ランチやコースの配信に向いています。
  • リッチメッセージのカード(画像・見出し・ボタン)は、「メニュー」「おすすめ」への応答にぴったりです。

メニューそのものには実際の料理写真を使いましょう。お客様は届く料理を見て判断します。

注文の受け方:

方法仕組み費用・手間
デリバリーアプリリッチメニューから自店の出店ページへ各アプリの手数料。LINE側の設定は不要
チャットで注文トークで注文を受け、スタッフが受け取り時間を返信無料。件数が少ない店向け
モバイルオーダーLINEミニアプリ版を提供している注文サービスもあるため、POSや注文サービスの提供元に確認各サービスの料金
独自の注文アプリLIFF/LINEミニアプリでPOSと連携開発が必要

#配信・クーポンと通数の目安

プラン料金以上に費用が増えうるのは配信だけです。新メニュー、季節限定、雨の日のテイクアウト割、イベント、臨時休業など、伝える理由があるときに送りましょう。LINEヤフーの調査では、ユーザーの約2割がLINE公式アカウントのメッセージを受け取ってすぐに、約8割がその日のうちに開封すると回答しています(LINEヤフー for Business)。当日の案内は朝〜昼前に送るのが基本です。

通数の数え方: 受信者数×配信回数。友だち1,000人に1回配信すると1,000通です(ブロック中の友だちは含まれません)。料金プラン(税別、2026年10月時点、LINEヤフー for Business)で見ると:

友だち数月の配信回数月間通数合うプラン月額
150人1回150通コミュニケーション(200通)0円
1,000人4回4,000通ライト(5,000通)5,000円
2,000人2回4,000通ライト(5,000通)5,000円
2,000人4回8,000通スタンダード(30,000通)15,000円

追加メッセージを送れるのはスタンダードだけです(20万通まで1通3円)。詳しくはLINE公式アカウントの料金プランをご覧ください。

通数を節約するコツ:

  • 絞り込み配信を使う。 地域や、前回の配信でクリックした人などに絞ります。属性での絞り込みはターゲットリーチ100人以上、配信対象50人以上が条件です。
  • 変わらない情報はリッチメニューへ。 営業時間や予約リンクを毎回配信する必要はありません。
  • 返信を促す。 「『予約』と送ってください」から始まるやり取りは通数を消費しません。
  • 配信の翌日にブロック数を確認する。 分析画面でブロックが増えた配信は、頻度を下げます。

配信例:

text
🍜 今週の新メニュー:トムヤムラーメン[980]円
平日ランチはドリンク付き、14:00まで。
[ボタン:メニューを見る]
text
☔ 雨の日限定:テイクアウト10%オフ
本日20:00までのご注文が対象です。
[ボタン:注文する]
text
🍰 今週だけ:コースご注文でデザートをサービス
会計時にこのクーポンをご提示ください([10/13〜10/19])
[クーポン]

クーポンとショップカードはLINE Official Account Managerで作成し、あいさつメッセージ(初回クーポン)、配信、リッチメニューのボタンに設定できます。画像サイズや配信のコツはLINE一斉配信のやり方へ。

#2週間の立ち上げプラン

1週目:質問に答えられる状態にする

  1. 基本情報を整える:店名、プロフィール画像、背景画像、住所、営業時間(開設ガイド)
  2. あいさつメッセージを書く:お礼、使えるキーワード3〜5個、リッチメニューの案内、あれば初回クーポン
  3. 上の例を参考に、3ボタンか6ボタンのリッチメニューを作る
  4. 営業時間、アクセス、駐車場、メニュー、予約、テイクアウトの応答メッセージを設定し、休業時は期間指定の一律応答も用意する
  5. 個人のLINEから、全ボタン・全キーワード・表記ゆれをテストする

2週目:友だちを集めて最初の配信

  1. 友だち追加のQRコードを、待ち時間に目に入る場所へ:テーブル、メニュー、レジ、レシート、テイクアウトの袋、Googleビジネスプロフィール、SNSのプロフィール
  2. 4つの方法から予約の受け方を決め、誰がいつチャットに返信するかを決める
  3. 既存の友だちに最初の配信。オファーは1つに絞り、翌月の配信予定(まずは月2〜4回)を立てる
  4. 翌日、分析で友だち追加・ブロック・開封・クリックを確認する

#LineBot.proで飲食店ができること

LineBot.proは、このガイドの「見た目」と「自動返信」の部分をAIで作るツールです。LINE Official Account Manager、予約システム、POSの代わりにはなりません。

  • AIリッチメニュー:お店とボタンを文章で伝えるだけです(例:「6ボタン:メニュー・予約・テイクアウト・クーポン・アクセス・問い合わせ、和モダンで落ち着いた雰囲気」)。画像と1〜6ボタン分のJSONを作成し、各ボタンはリンクを開くかテキストを送ります。10クレジット。画像はLINE Official Account Managerにご自身でアップロードし(5分割のテンプレートがないため4か6ボタンを選択)、その際にボタンへクーポンやショップカードを設定することもできます。
  • リッチメッセージのカード:1200×675pxの画像、見出し、短文、ボタン(電話ボタンも追加可)のFlexカード1枚。本日のおすすめやキャンペーンに。1枚8クレジットで、画像(PNG/JPEG)とJSONのダウンロード、JSONのコピーができます。
  • キーワード返信ボット+AI振り分け:LINEアカウントごとに話題を1〜8個、各1〜15キーワード。文中のどこに含まれていても反応し、承認済みのカードで返信します。キーワード一致は0クレジットです。一致しないメッセージは、AIが確信度85%以上のときだけ話題を選びます(確認したメッセージ1件につき1クレジット、1日の上限を設定可)。AIが回答文を作ることはありません。「担当者」「オペレーター」など(初期設定・編集可)を受信すると、そのお客様だけボットが止まり、スタッフに引き継げます。シミュレーターで無料テストができ、対象は1対1のトークのみです。
  • キャンペーン:AIがキャンペーンカードを作り、全友だち、または貼り付けたLINEユーザーIDのリストに、今すぐまたは日時指定で配信します。送信は0クレジット(LINEの通数は通常どおりカウント)で、配信状況、友だち数、月の通数上限を表示します。

できないこと:予約・注文の受付、POSやデリバリーアプリとの連携、ポイントカード、開封・クリックの計測。画像は説明文からAIが生成するため、料理写真のアップロードはできません。LINE内の予約・注文の仕組みは開発のご相談として承ります。

新規登録で50クレジットを無料でお渡しします(カード登録不要)。リッチメニュー5個分です。その後は買い切りのクレジットパックで、月額料金も有効期限もありません。飲食店向けの使い方は飲食店のLINE公式アカウント活用ページにまとめています。お店のリッチメニューを作る

#よくある質問

Q: LINE公式アカウントで予約を自動で受けられますか?

単体では空席を管理できません。予約システムのリンクをリッチメニューに置く、チャットで受け付けてスタッフが確定する、「LINEで予約」の連携パートナーを使う、LIFF・LINEミニアプリで独自に開発する、のいずれかです。応答メッセージでは予約方法を案内できます。

Q: 応答メッセージは有料ですか?

無料です。あいさつメッセージ、応答メッセージ、チャット、Reply APIは月の通数に含まれません。カウントされるのはメッセージ配信やプッシュメッセージで、受信者1人につき1通です。

Q: 飲食店はどの料金プランを選べばいいですか?

「友だち数×月の配信回数」で月間通数を出して選びます。2026年10月時点(税別)で、コミュニケーションプランは月200通まで0円、ライトは5,000通で月5,000円、スタンダードは30,000通で月15,000円です。友だち1,000人に週1回なら約4,000通なので、ライトに収まります。

Q: LINEで料理の注文を受けられますか?

受けられます。リッチメニューから注文ページやデリバリーアプリへ誘導する、トークで注文を受ける、LINEミニアプリ版のモバイルオーダーを使う、独自に開発する、といった方法があります。LineBot.proは注文の受付はしません。

Q: ポイントカードはLINEで作れますか?

作れます。LINE公式アカウントの標準機能「ショップカード」で来店ポイントを貯め、特典と交換できます。リッチメニューのボタンからショップカードを開けるようにしておくと便利です。


次のステップ:

LineBot.proについて

LineBot.proは、LINE公式アカウント向けのAIツールです。リッチメニュー、リッチメッセージ、バナーの作成、一斉配信、キーワードによる自動応答に対応しています。本記事はLINE Messaging APIの実務経験をもとに、当チームが執筆しています。

お問い合わせ
LineBot.pro

LINEビジネスを自動化する準備はできましたか?

LineBot.proでLINEコミュニケーションの自動化を今すぐ始めましょう。