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LINE Notify終了後の代替手段:Messaging APIへの移行方法

LINE Notifyは2025年3月31日にサービスを終了しました。代わりになるのは、LINE公式アカウントからのMessaging APIのプッシュメッセージ、管理画面からのメッセージ配信、社内通知用の別ツールです。移行前後のコード、グループ通知の設定、2026年10月時点の通数と料金をまとめました。

LineBot.pro Team· 更新 12 分で読めます
LINE Notify終了後の代替手段:Messaging APIへの移行方法

#LINE Notifyに何が起きたのか

LINE Notifyは2025年3月31日にサービスを終了しました。LINEは2024年10月7日に終了を告知し(LINE Developersのお知らせ)、2025年4月1日以降はAPI、トークンの発行、サービス登録を含むすべての機能が使えません。notify-api.line.meを呼び出すスクリプトは失敗します。LINEの終了告知は、代替としてLINE公式アカウントからメッセージを送れるMessaging APIを案内しています。

LINE Notifyが広く使われたのは、手軽だったからです。パーソナルアクセストークンとHTTP POST 1回で、自分のトークやグループに無料で通知が届き、上限は既定でトークンごとに1時間1,000回でした(アーカイブされたAPIドキュメントより)。サーバー監視、CI/CD、Google Apps Script(GAS)、IoTセンサー、店舗の注文通知などで定番の仕組みでした。

Messaging APIに移ると、3つのことが同時に変わります。

  1. 送信元:通知は「LINE Notify」ではなく、自社のLINE公式アカウントから届きます。受信者に友だち追加してもらうか、グループに公式アカウントを招待する必要があります。
  2. 認証と宛先:個人のトークンではなくチャネルアクセストークンを使い、リクエストごとに宛先(ユーザーIDまたはグループID)を指定します。
  3. 費用:プッシュメッセージは、公式アカウントの月間メッセージ通数に受信者1人1通としてカウントされます。Notifyは無料でした。

#移行先の選択肢

#選択肢1:Messaging APIのプッシュメッセージ(公式の移行先)

最も近い代替です。スクリプトからPOST https://api.line.me/v2/bot/message/pushを呼び、宛先と最大5件のメッセージオブジェクトを送ります。テキスト、画像、スタンプに加え、Notifyではできなかったフレックスメッセージ(ボタン付きのカード)も送れます。そのかわり設定が増え、IDを集めるためのWebhookが必要になり、送るたびに通数を消費します。

#選択肢2:LINE Official Account Managerからのメッセージ配信(ノーコード)

「通知」の中身が人に向けたお知らせ(営業時間の変更、キャンペーン、臨時休業など)なら、担当者がLINE Official Account Managerで作成・予約配信すればAPIは不要です。手順はLINE公式アカウントのメッセージ配信ガイドをご覧ください。配信も同じ通数を消費します。

#選択肢3:システム通知はLINEの外へ

受信者が自分と運用チームだけなら、公式アカウントは過剰かもしれません。Telegramボット、DiscordやSlackのWebhook、ntfy、メールは1通ごとの料金がかからず、数分で設定できます。LINE WORKS(LINEとは別の法人向けチャットアプリ)を使っている会社なら、トークBot APIが使えます。LINE WORKSのヘルプには全プランで利用できると書かれています(LINE WORKSヘルプ)。サーバーアラートはこれらに移し、LINEは顧客とのやり取りに使う、という整理をしたチームが多くあります。

#選択肢4:連携を開発してもらう

予約システム、POS、ECの管理画面などから通知が出ていて社内に開発者がいない場合は、公式アカウント、チャネル、ユーザーIDを集めるWebhook、プッシュ送信までをLINE開発の受託でまとめて移行できます。

#Messaging APIへの移行手順

  1. LINE公式アカウントを開設します。最初は無料のコミュニケーションプランで十分です。LINE公式アカウントの作り方を参照してください。
  2. LINE Official Account ManagerでMessaging APIを有効化します(設定 → Messaging API)。2024年9月4日以降、LINE DevelopersコンソールからMessaging APIチャネルを直接作成することはできません。管理画面で有効化するとチャネルが作られ、LINE Developersコンソールに表示されます(LINE Developers)。
  3. 長期のチャネルアクセストークンを発行します。コンソールの「Messaging API設定」タブから発行でき、有効期限はなく、1チャネルにつき同時に1つです(チャネルアクセストークン)。パスワードと同じように管理してください。
  4. 宛先を確認します。自分のユーザーIDは、チャネルの「チャネル基本設定」タブの「あなたのユーザーID」に表示されます。他の人のユーザーIDは、友だち追加やメッセージ送信のときにWebhookのsource.userIdで届きます(ユーザーIDを取得する)。公式アカウントを友だち追加していない人にはプッシュできません。
  5. グループに通知する場合は、「Messaging API設定」タブで「グループトーク・複数人トークへの参加を許可する」をオンにし(初期設定はオフ)、公式アカウントをグループに招待して、WebhookイベントのgroupIdを保存します。1つのグループに参加できる公式アカウントは同時に1つだけです(グループトーク)。
  6. スクリプトのHTTPリクエストを書き換えます(次の章)。

手順4と5には、LINEからのイベントを受け取るWebhook URL(小さなサーバーやサーバーレス関数)が必要です。Notifyでは不要だった部分で、多くのチームが見落としがちです。

#コードの書き換え(Before / After)

Before:LINE Notify(現在は動きません)

bash
curl -X POST https://notify-api.line.me/api/notify \
  -H 'Authorization: Bearer NOTIFY_TOKEN' \
  --data-urlencode 'message=バックアップ完了'

After:Messaging APIのプッシュ

bash
curl -X POST https://api.line.me/v2/bot/message/push \
  -H 'Authorization: Bearer CHANNEL_ACCESS_TOKEN' \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -d '{
    "to": "U1234567890abcdef1234567890abcdef",
    "messages": [{ "type": "text", "text": "バックアップ完了" }]
  }'

変わる点:

LINE Notify(旧)Messaging APIのプッシュ(新)
エンドポイントnotify-api.line.me/api/notifyapi.line.me/v2/bot/message/push
認証パーソナルアクセストークンチャネルアクセストークン
ボディフォーム形式 message=...JSONのmessages配列(最大5件)
宛先暗黙(トークンの持ち主または連携したグループ)toで明示:ユーザーID(U…)またはグループID(C…)
文字数1,000文字テキストメッセージ1件につき5,000文字
画像ファイルのアップロードまたは画像URLHTTPSのURLを指定するimageメッセージ(アップロード不可)
スタンプstickerPackageId / stickerIdstickerメッセージ
費用無料公式アカウントの月間通数にカウント

Google Apps Script:NotifyへのUrlFetchApp.fetchをJSONのPOSTに書き換え、トークンはコードではなくスクリプトプロパティに保存します。

javascript
function notifyLine(text) {
  const props = PropertiesService.getScriptProperties();
  UrlFetchApp.fetch('https://api.line.me/v2/bot/message/push', {
    method: 'post',
    contentType: 'application/json',
    headers: { Authorization: 'Bearer ' + props.getProperty('LINE_CHANNEL_ACCESS_TOKEN') },
    payload: JSON.stringify({
      to: props.getProperty('LINE_TO'), // ユーザーID(U...)またはグループID(C...)
      messages: [{ type: 'text', text: text }],
    }),
  });
}

Node.js:公式の@line/bot-sdkで同じ処理を書けます。

javascript
import { messagingApi } from '@line/bot-sdk'

const client = new messagingApi.MessagingApiClient({
  channelAccessToken: process.env.LINE_CHANNEL_ACCESS_TOKEN,
})

await client.pushMessage({
  to: process.env.LINE_TO,
  messages: [{ type: 'text', text: 'バックアップ完了' }],
})

ユーザーIDやグループIDを受け取るWebhook側は、@line/bot-sdkとExpressのチュートリアルに動くコードがあります。Notifyより良くなる点として、プッシュではフレックスメッセージを送れるので、アラートを状態の色分けやボタン付きのカードにできます。形式はリッチメッセージとフレックスメッセージのガイドで解説しています。

#料金:国別のメッセージ通数

LINE Developersによるカウントの仕組み:

  • 応答メッセージ(reply)は無料ですが、ユーザーのメッセージやイベントに付く応答トークンが必要です。通知スクリプトはこれを持っていません。
  • プッシュ、マルチキャスト、ブロードキャスト、ナローキャストはカウント対象で、受信者1人につき1通です。1リクエスト内のメッセージオブジェクト数は関係ありません。5人のグループへのプッシュは5通です。
  • ブロックしているユーザーへの送信はカウントされません。月の上限に達するとAPIはエラーを返し、メッセージは送られません。

2026年10月時点のLINE公式アカウントの料金(税別):

国無料プラン有料プラン追加メッセージ
日本コミュニケーションプラン 0円・200通ライト 5,000円・5,000通、スタンダード 15,000円・30,000通スタンダードのみ:月20万通まで1通3円、超過分2.5円(2026年10月1日改定)
タイ0バーツ・300通Basic 1,280バーツ・15,000通、Pro 1,780バーツ・35,000通(別途VAT 7%)Basic 1通0.10バーツ、Pro 0.06バーツ
台湾輕用量 0台湾ドル・200通中用量 800台湾ドル・3,000通、高用量 1,200台湾ドル・6,000通(2026年10月31日まで)。2026年11月1日からは1,000台湾ドルと1,400台湾ドル高用量のみ:5万通まで1通0.2台湾ドル、超過分0.15台湾ドル(2026年11月1日から)

出典:LINEヤフー for Business「料金プラン」、LINE for Business(タイ)、LINE Biz-Solutions(台湾)。日本のプランの詳細はLINE公式アカウントの料金ガイドにまとめています。

頻繁に通知するシステムを移す前に、必ず計算してください。5分おきの監視通知は、1人宛てでも30日で8,640通になり、5人のグループならその5倍です。無料枠は200〜300通しかありません。対策は3つです。

  1. まとめる:急ぎでないイベントは1日1回のダイジェストにする
  2. 絞る:誰かが対応すべきアラートだけをLINEに送る
  3. 分ける:高頻度のシステム通知はTelegram、Discord、Slack、ntfyへ。顧客向けと業務上重要な通知だけLINEに残す

使用量はコードからGET /v2/bot/message/quotaとGET /v2/bot/message/quota/consumptionで確認できます。

#代替手段の比較表

代替手段費用導入の手間LINEに届くグループ向いている用途
Messaging APIのプッシュ公式アカウントの通数(無料枠200〜300通、以降は有料プラン)中:開発者とWebhookが必要○○ 公式アカウントが参加、人数分カウント顧客向け・業務の通知
管理画面からのメッセージ配信同じ通数低:ノーコード○ 友だちへ×お知らせ、キャンペーン
LineBot.proのキャンペーンカード作成8クレジット、送信0クレジット(LINEの通数は消費)低○ 友だち全員またはユーザーIDのリスト×人が書く、見栄えのよいお知らせ
Telegram・Discord・Slack・ntfy1通ごとの料金なし低×○社内・サーバーのアラート
LINE WORKSのトークBotLINE WORKSの各プランに含まれる中×(LINE WORKSアプリ)○すでにLINE WORKSを使っている会社の社内通知

多くの事業者に合うのは、顧客向けの通知はLINEに残し(お客さまがいる場所なので)Messaging APIで送る、社内のシステム通知は無料の開発者向けツールへ移す、という分け方です。

#LineBot.proでできること・できないこと

LineBot.proはLINE Notifyのそのままの代わりにはなりません。スクリプトから呼べるAPIやWebhookがないため、サーバーアラート、フォーム送信、注文イベントを転送することはできません。役に立つのは次の場面です。

  • 人が書くお知らせ:キャンペーンで内容を説明すると、AIが文面と1200 × 675の画像を作り、プログラムがフレックスメッセージのカード(画像、見出し、本文、ボタン1つ)に組み立てます。8クレジットです。そのあと友だち全員、または貼り付けたユーザーIDのリストに、即時または予約で送れます。送信は0クレジットで、LINEの通数は消費します。
  • 返ってきたメッセージへの返信:キーワード応答ボットが、承認済みのリッチメッセージのカードで1対1トークに返信します。ユーザーからのメッセージへの応答はLINEの通数にカウントされません。
  • 自社コード用の素材:AIリッチメッセージ作成ツールはフレックスメッセージのJSONを書き出せるので、プッシュのリクエストにそのまま使えます。

新規登録で50クレジットを無料でお渡しします(カード登録不要)。その後は買い切りのクレジットパックで、月額料金も有効期限もありません。自社システムからイベントごとにプッシュしたい場合は受託開発でご相談ください。

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#よくある質問

Q: LINE Notifyのトークンはまだ使えますか?

使えません。LINE Notifyは2025年3月31日に終了し、2025年4月1日以降はAPIやトークン発行を含むすべての機能が利用できません。旧方式で動かす手段もありません。

Q: LINE Notifyの公式な代替は何ですか?

LINEの終了告知は、LINE公式アカウントからメッセージを送れるMessaging APIを案内しています。Notifyの呼び出しに最も近いのはプッシュメッセージのエンドポイントです。

Q: Messaging APIは無料で使えますか?

一部無料です。公式アカウントの開設とMessaging APIの有効化は無料で、応答メッセージも無料です。プッシュは月間通数にカウントされ、無料枠は日本と台湾が月200通、タイが月300通です(2026年10月時点)。それを超えると有料プランが必要です。

Q: Notifyのようにグループへ通知するには?

チャネルの「Messaging API設定」でグループトークへの参加を許可し、公式アカウントをグループに招待して、WebhookイベントからグループIDを保存し、そのIDへプッシュします。1回のプッシュはグループの人数分カウントされます。

Q: コードが書けない場合、一番簡単な方法は?

お知らせなら、LINE Official Account Managerで作成・予約配信するか、LineBot.proのキャンペーンでデザインして送れます。別のシステムをきっかけに自動で送る通知には、必ずコードか、連携を作る開発者が必要です。

Q: LINE Notifyを使っていたGASはどう直せばいいですか?

UrlFetchAppの送信先をプッシュのエンドポイントに変え、「to」と「messages」を含むJSONを送り、チャネルアクセストークンはスクリプトプロパティに保存します。宛先は公式アカウントの友だち、または公式アカウントが参加しているグループである必要があります。


次のステップ:

LineBot.proについて

LineBot.proは、LINE公式アカウント向けのAIツールです。リッチメニュー、リッチメッセージ、バナーの作成、一斉配信、キーワードによる自動応答に対応しています。本記事はLINE Messaging APIの実務経験をもとに、当チームが執筆しています。

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